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本炉壇の茶室へ
2025-02-12
この度、洋室から「茶室」への改修依頼を賜りました。
近年は、和室離れがすすみ、バリアフリー化の洋室へのリフォームが主流となる中、
茶室へと改修する工事となりました。
お客様は、長年茶道のご指導をされており、大切に受け継いできた本炉壇を
ご自宅に設置したいとのご希望で、今回の工事となりました。
茶道では炉を設置することを「炉をきる」と言いますが、この「炉」にもいろいろな種類があり
その中でも「本炉壇」(美しい黄土で塗られた正式で伝統的な炉のこと)の設置となります。
私も初めて見ましたが、丁寧なつくりがとても素敵な本炉壇です。
洋室の床を剥ぎ、畳の配置を計算しながら、炉のサイズに合わせ、高さも調整し、位置を調整していきます。
炉の位置が決定すると、次はクローゼットが「床の間(畳床)」へと改修していきます。
畳を敷きつめ、壁紙を聚楽風に貼り替え、落ち着いた茶室となりました。
まだまだ改修ご希望の所がございますが、それは次回のお楽しみです。